実は以前から気になっていたシビック(FL1)を借りる機会があったので、今回はその感想について語りたいと思います。
今回乗ったのは改良前のシビック(FL1)のLX(CVT)です。
評価は良かった点と残念な点を挙げて、最後に感想をまとめます。
【良かった点】
爽快でパワフルな走り
爽快シビックのキャッチフレーズにピッタリの素晴らしい走りでした。
1.5LのVTECターボエンジンは加速がとにかくパワフルでノンストレス、加速のモタツキは全く感じません。
コーナリングもヒラヒラと軽快に曲がっていくので、欧州車のように剛性感・鉄の塊感のあるガッチリ安心コーナリングとは真反対の印象を受けました。
だからといってコーナリングの不安感はありません。
S660とまではいきませんが方向性が同じ、スイスイと曲がっていく感覚はヤミツキになります。
300万円代の国産車の中ではダントツトップの走りの良さだと思います。
スポーツモードの制御が素晴らしい
ノーマルモードとスポーツモードのメリハリがあってスポーツモードにした時の高揚感があるので、スポーツカーでもないのにやる気にさせられます。
他メーカーのCセグハッチバックと同じ用にスポーツモードにすると変速タイミングとエンジンの回転数が高めの設定に変更されますが、非常に変化が分かりやすいです。
アクセルレスポンスも変わりリニアに加速するようになるのですが、ノーマルモードとは違うなという感覚を色んな設定変更によって演出して感じさせてくれるのは、さすが走りのホンダだなと関心させられました。
フェイク要素の無いスポーティーな見た目
シビックは見た目のスポーティーさにフェイク要素がありません。
フロントのエアーインテークもそうですが、リヤのマフラーはバンパー一体型でちゃんと穴の中にはマフラーがあります。
バンパー一体型マフラーのダミーは欧州車が多く行っているフェイク要素ですが、シビックはしっかりとフェイク要素無しの見た目なので好感が持てます。
【残念な点】
価格の割に装備がショボイ
上位グレードのEXであってもヘッドアップディスプレイ・360度(アラウンドビュー)モニター・パワーシートのメモリー機能・ステアリングヒーターが非搭載で、リヤのウインカーとバックランプが豆球と379万円もするのに装備がショボすぎます。
正直ホンダは先進装備に関しては他メーカーと比べて大幅に遅れを取っていると感じる部分が多いので、走り以外の部分も追求してほしいなと思います。
【まとめ】
走りに関しては文句なしの満点、爽快で軽快に走るシビックのドライブフィールは唯一無二の世界観だと思います。
CVTの制御もスポーティーに仕上げていますし、走行モード切り替えのメリハリも凄く好印象でした。
走りの面において一寸の妥協も無いなと思える反面、装備面は同価格帯のライバル車と比べて大きく劣るので惜しいなという印象です。
走りは良いのに装備面でだいぶ妥協しないと選べない存在になっているような気がしてなりません。
もう少し装備面を充実させて、妥協せずに選べる車にしてほしいなと感じました。