カーベル放浪記

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【所有車】マツダ ロードスターS Special Packageレビュー

私は昨年(2022年5月)まで2015年製のロードスターS Special Packageに乗っていました。

中古で購入した車両で、約1年半20000km程度走行しました。

今回はそんな元愛車であるロードスターのレビューです。

 

評価は良かったもしくは残念に感じた点をまとめて行います。

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良い点

 

古さを感じさせないエクステリアデザイン

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既に発売された2015年から8年が経過しており大抵の車はフルモデルチェンジが行われるような時期で、本来であればデザインに古さを感じるはずです。

しかしNDロードスターは発売から8年経過しているのにデザインの古さを感じさせません。

魂動デザインを小さく低いボディに上手く落とし込んでおり、それでいて魂動デザインを採用した他車種とは全く違う唯一無二な独特のデザインを確率させている為、古さを感じないのかもしれませんね。

 

またスポーツカーとして走りを予感させるようなフォルムではありますが、色合いによってはどこか上品さも感じさせるデザインは見事としか言いようがありません。

実際に乗ってみると狭いので優雅さはありませんが、ぱっと見の見た目はほんのりラグジュアリークーペな雰囲気を感じられます。

 

 

 

意外と広い荷室と隠し収納スペース

車の見た目通り室内は狭く、収納スペース決して多くありませんが荷室は広く感じました。

キャリーケースが余裕で一個入るので、一泊か二泊程度の旅行であれば可能です。

 

また屋根をオープンにした場合も積載量は変わらないので、コペンやS660のようにオープンにしたときに荷室が使えなくなるという問題もありません。

 

さらに運転席と助手席の後ろ側にそれぞれ、また真ん中に隠し収納スペースがあり、いずれも車検証と小物数点は入るくらいのスペースがあります。

タイヤの持ち運びまでは出来ないものの意外と収納力があるので、ロードスター一台持ちだったとしても買い物から旅行までこなせる可能性があります。

 

 

 

オープンカーであるということ

ロードスターと言えば何と言ってもオープンカーであるということが最大の特徴だと思います。

とにかくオープンにしたときの開放感は最高で、めちゃくちゃ気持ちいいんですよね。

これはオープンカーに乗らないと分からない感覚なので、是非その身で体感してみてほしいですね。

さらにロードスターといえば電動ではなく手動で屋根の開閉が可能な点も大きな魅力ですが、この手動での屋根開閉は慣れれば片手で行う事が可能です。

急な雨でもさっと路肩に停止して閉めれますし、スピードさえ出ていなければ助手席の人にお願いしてサッと閉めることも出来ます。

 

またオープン状態でも快適に通話や音楽が聴けるようにスピーカーがシートのヘッドレスト部分に内蔵されているのは良い点ですね。

オープン状態で音楽や通話の音が聴こえにくくないような配慮で素晴らしいと思います。

 

 

 

速度関係なく楽しめる車

原点回帰というテーマに対して素晴らしい程忠実にNAロードスターらしさが表現されています。

 

コーナーを曲がっている最中絶対的に安定しているわけではないのですが、それがまた良い。

曲がっているだけで楽しいんですよね。

速度を出さずにコーナーを曲がったとしても楽しさを感じられる味付と、FRならではの車を操る楽しさを感じることができます。

 

 

またエンジンに関してですが、最大出力131馬力、最大トルク150Nを発揮する1.5L NAエンジンは驚くほどの加速力やトルクを持っているわけではありません。

しかし原点回帰を掲げたNDロードスターにピッタリのエンジンだと思います。

 

パワー不足を感じる場面も少なからずありますが、ほとんどストレスに感じません。

日常的な走りの中でも踏み切れる程良いパワーと、気持ちよく吹き上がっていくエンジンは乗っていて非常に気持が良いですね。

絶対的なパワーは無いんだけど、全然良いじゃん!とそんな風に思わせるエンジンです。

 

 

 

残念な点

 

古さを感じるインテアリアデザイン

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エクステリアデザインでは古さを感じさせないとべた褒めでしたが、インテリアデザインはその真逆で古さをとても感じます。

メーターやステアリング、スイッチ類もですが、特にエアコンのダイヤルが古さを感じさせます。

私のグレードはオートエアコンを装備してはいるのですが、見た目が完全にマニュアルエアコンで残念な見た目です。

特に内装質感は低くなく、ドアの肘置にはソフトパッド、ドア内張の一部をボディー同色にしたり、ステアリングやエアコンスイッチ類にメッキ加飾と限られた予算内で可能な限り質感を高めようという努力が感じられるが為に、余計マニュアルエアコン風の見た目をしたオートエアコンダイヤルが悪目立ちしている風に感じられます。

 

 

 

まとめ

デザイン面ではスポーツカーらしい低くロングノーズなデザインでありながらも、どこか上品なラグジュアリークーペらしい見た目もしており、デザインだけで買う価値があると言えるほどに美しい車だと思います。

それでいて最低限の収納とオープン機構を取り揃えて300万円を切る車両本体価格はバーゲンプライスすぎます。

 

また低速域、それこそ交差点やコーナーを減速して曲がるだけで楽しい気分にさせてくれる運転フィールも素晴らしく、いま新車で買える車の中でこんな楽しみ方ができるオープンカーとなると唯一無二の存在なのではないかなと思っています。

 

インテリアの古さや気にいらない部分もありますが、そんな事気にならなくなるほど一度ハマってしまうと楽しくて仕方がない車、それがロードスターです。