昨年2022年3月まで2021年式のUX250h F SPORTに乗っていました。
所有期間は約半年で8100km程度を走行しました。
今回はそんな元愛車であるUXのレビューです。
評価は良かったもしくは残念に感じた点をまとめて行います。
良い点
デザイン優先のインパクトのあるエクステリアデザイン
UXのエクステリアで最大の特徴と言っても過言ではないテールランプ、非常にお気に入りポイントです。
左右L字かつ立体的なテールランプは、デザインだけではなく空力効果もある優れもので、その後姿は誰もがUXだと分かるくらいインパクトがありますよね。
ここまでテールランプが立体的なレクサス車はSUVの中ではUXだけではないでしょうか。
またF SPORT専用の漆黒メッキ+網目状のスピンドルグリルとオプションの三眼フルLEDヘッドランプを装備したUXを正面から見ると非常にインパクトありますよね。
非常にスタイリッシュでインパクトのあるフロントデザインで、誰もがレクサスだと分かる秀逸なデザインだと思います。
実用的なSUVでありながら非常にデザインに特化した車で、エクステリアの満足度は非常に高いです。
意外と満足度の高いインテアリア
前席の質感は非常に高いです。
理由としてはピアノブラックは使わずソフトパッドやヘアライン加工により質感を高めている点にあります。
昨今の車では安価で見た目がよく見えるピアノブラックを多様する傾向があり、指紋や傷が目立つため私はあまり好きではありません。
しかしUXの場合ピアノブラックはほとんど0に近く、それでいて前席の質感は高く感じます。
ダッシュボードや前席のドアトリムはソフトパッドが使われていますし、F SPORTの場合は白・黒・赤からインテリアカラーを選択可能です。
私の場合はフレアレッドを選びましたが非常に明るくスポーティーな雰囲気があり気に入っていました。
特に気に入っているのがセンターコンソール周りのヘアライン加工です。
ピアノブラックを比べて質感の高さを感じさせつつも傷や指紋が目立ちません。
引きの写真だと目立ちませんが、実際に乗車するとよく見えます。
正直引きの写真だとヘアライン加工はただの黒樹脂に見え質感が低く見えてしまうので損してるなと思います。
傷・指紋の目立つピアノブラックを使わないインテリアデザインには好感が持てます。
充実した快適装備と便利なシートコンシェルジュ機能
快適装備は非常に充実しています。
前席シートヒーター&シートベンチレーション、ステアリングヒーターを装備(オプション)しており、電動テレスコチルトも標準装備です。
この車格でシートベンチレーションと電動テレスコチルトは貴重な装備ですし、500万円台の車でついているのも貴重です。
またシートコンシェルジュという機能が付いており、その時の気温にあわせてヒーター・ベンチレーションを自動でON・OFFする事が可能です。
この機能がすごく便利で夏場や冬場にいちいちボタンを押す必要が無いです。
またレクサスと言えばエンジンを切ったときにステアリングが上がりシートが下がるというおもてなし機能、逆にエンジンをかけるとステアリングが下がりシートが前に進みます。
スムーズな乗り降りが可能で、この機能も他社ではない機能ですよね。
ダイナミックフォースエンジンで改善された走り
一昔前の10系アクアや30系プリウスなどで採用されていたアトキンソンサイクルエンジン時代のハイブリッド車と比較すると劇的に加速レスポンスが改善されています。
UXには2Lのダイナミックフォースエンジンを搭載されており、146馬力(6000回転)188N(4400回転)を発揮、モーターは109馬力でトルクは202Nでシステム最高出力は184馬力を発揮します。
高速の合流等でも力不足は感じませんし、追い越しをかける際にもアトキンソンサイクルの時のような加速の遅さも感じません。
とは言え大きなパンチは無いので、あくまで実用範囲内での進化といった感じです。
残念な点
デザインの犠牲となったラゲッジスペース
ラゲッジの収納スペースに関しては最低レベルに少ないです。
UX250hの荷室容量は268Lで、同じプラットフォームを使用するC-HRは318L、さらに小さいプラットフォームを使用するヤリスクロスは390Lと車格の小さい車にすら劣っています。
エクステリアデザインを優先している為かラゲッジ容量が非常に少なくなっており、実用的なSUVというジャンルで実用的ではない荷室容量になってしまっています。
正直2人旅行でギリギリの荷室容量なので、荷室容量に関してはUX最大の不満点だと思います。
まとめ
全てが丁度良いプレミアムコンパクトSUV、この言葉がピッタリの車だと思います。
迫力のあるエクステリアとアイディア光る前席の質感、充実した運転支援装備と快適装備に使い勝手の良いナビゲーションシステムとユーティリティ以外の評価は非常に高い車ですね。
とは言え全体的な完成度は高く、まさにこれで良いんだよと言いたくなるようなSUV、それがUXですね。