新型スイフトの中間グレードに5MTが設定されたことにより、新車で買える車両本体価格200万円以下のマニュアル車として新型スイフトが非常に注目されています。
今回は2023年時点、新車で購入可能な国産コンパクトカーのマニュアルグレードを比較してみたいと思います。
大前提として比較するのは『新型スイフト』『ヤリス』『MAZDA2』の3車種です。
早見表
3車種で違いのある部分だけをピックアップした比較早見表です。
衝突軽減ブレーキ、アクティブクルーズコントロール、オートエアコンといった3車種共通して装備されている物は省いてあります。
総合力の高いヤリス
【良い点】
・つけられる装備が充実している(必要な装備を取捨選択できる)
・運転支援装備も充実している
【残念な点】
・オプションが多く思っていたよりも高額になる可能性がある
【ヤリスまとめ】
3車種の中では最安価で、安全・運転支援装備は非常に充実しています。
メーカーオプションで選択可能な装備が多く、必要な物を取捨選択できるというメリットもありますが、反面思ったよりも高額になってしまう可能性があります。
スペック面での比較のみでは分からない点として、内装質感は3車種の中でも最も低いと思います。
(むき出しのシフトノブ、ハードプラ部分の多さ等)
しかしTNGAによる走りの良さには定評があり、ヘッドライトも前後フルLEDなので見た目の高級感もあります。
突出した良さはないものの内装質感の低さを除けば大きなマイナス点もない、全体的に良くまとまった車だと思います。
コストパフォーマンスの高いMAZDA2
【良い点】
・標準装備が充実している
・メーカーオプションが1つしかなく、価格が分かりやすい
【残念な点】
・基本設計が古く、運転支援・快適装備が物足りない
【MAZDA2まとめ】
3車種の中で最も車両本体は高いですが、標準装備しているものが多く、メーカーオプションも黒のツートンにするかどうかという1点しかありません。
故に車両本体価格以上に載っかっていく費用が少なく、価格が分かりやすいです。
スペック面での比較のみでは分からない点として、内装質感の高さが挙げられます。
シート・ステアリングの赤ステッチは全体的にスポーティーな雰囲気でまとめられており、3車種の中で唯一コマンダーコントロールというナビ操作ダイヤルがついているのも特徴的です。
しかしながら発売開始が3車種の中では最も古く、運転支援装備や快適装備の有無においては物足りなさを感じます。
装備面での古さや物足りなさは感じるものの、価格面でのわかりやすさとコストパフォーマンスの高さは間違いないと思います。
唯一のマイルドハイブリッドMT搭載の新型スイフト
【良い点】
・唯一のマイルドハイブリッドで高燃費
・最もコンパクトなサイズ
【残念な点】
・運転支援装備が非充実
【新型スイフトまとめ】
金額は3車種の中でも中間ですが、マイルドハイブリッドを搭載しながら純ガソリン車とほとんど価格が変わらないのは驚異的な価格力をもっています。
マイルドハイブリッドによる恩恵で、3車種の中で最も燃費が良いです。
また新型スイフトもメーカーオプションが1種類しかなく金額面での分かりやすさは高いと思います。
とはいえ唯一のメーカーオプションである『全方位モニター付メモリーナビゲーション+スズキコネクト』は¥250,800で、360度モニターを手に入れる為にはこの高額なオプションを装備する必要があるのは少し残念、また他の2車種と比較するとヘッドアップディスプレイやディスプレイオーディオの設定が無いのも残念です。
マイルドハイブリッドながらも破格の価格設定と、燃費の良さは大きなメリットであると思います。
唯一のマイルドハイブリッドMTというのも面白い組み合わせですし、最もコンパクトなサイズなので運転もしやすいでしょう。
一部装備の非搭載である点に目を瞑ればコストパフォーマンスにも優れた車なのではないでしょうか。