以前から気になっていたBMW1シリーズをカーシェアして1日ドライブする機会がありましたので、乗ってみた感想を語りたいと思います。
今回借りたのはBMW 1シリーズ(F40)118i M Sportです。
評価は良かったもしくは残念に感じた点をまとめて行います。
良かった点
コンパクトながらもBMWらしい良デザイン
BMWのエントリークラスながらもBMWらしいスポーティーでスタイリッシュさを感じられるデザインだと思います。
キドニーグリルも賛否分かれる昨今の巨大な物ではなく、良識の範囲内のサイズですし、テールライトも上位シリーズに引けを取らない格好いいデザインです。
ガソリン車だと片側一本だしのマフラーですが本物で、エクステリアデザインにフェイク要素が少ないのも好感が持てます。
また用意されているボディーカラーがどれもよく似合うのもポイントです。
無難な黒・白はともかく、普通であれば派手すぎると嫌煙するような水色や赤色も積極的に選びたくなるデザインではないでしょうか。
スポーツカーが鮮やかなボディーカラーも似合うのと一緒で、5ドアハッチバックという大衆的なタイプの車であってもスポーティーなデザインを貫き通すBMWだからこそ鮮やかなボディーカラーも良く似合うんだと思います。
細部まで高質感なインテリア
※写真撮り忘れで写真は2シリーズグランクーペの使いまわしです。
インテリアデザインは基本2シリーズグランクーペと共通で、ダッシュボード・ドアトリム上部はソフトパッドで、昨今エントリークラスでは手が抜かれ気味なグローブボックスのフェルト加工もシッカリとしてあります。
そういった細部まで高い質感が保たれていて、スポーティーが売りな車ながらもインテリアデザインの所有満足度は非常に高いと思います。
また6色に変更可能なアンビエントライトも装備されておりメルセデス・ベンツには及びませんが夜の間接照明も充実しています。
丁度いいデジタルメーター
10.25インチデジタルメーターを標準装備していて、地図表示・オーディオ曲名表示・車両情報といったデジタルメーターとして最低限の機能は揃っています。
アウディのバーチャルコクピットやメルセデス・ベンツのデジタルメーターと比べるとカスタマイズ性には乏しいですが、不便さは感じませんね。
全体的にオレンジがかった色味でスポーティーなデザインなのもグッド、車のキャラにあった良デザインだと思います。
またアルバムアートワークの表示が可能なのですが、普通にアートワーク全体が表示されるだけではなく、メーター右側の背面が一部アートワークになるという演出もオシャレですよね。
駆動方式が気にならない走りの良さ
BMW1シリーズと言えば長年FRを採用してきましたが、今回のF40モデルから駆動方式がFFへと変更されました。
発表当初は物議を醸していましたが、運転してみるとFFとかFRとかそんなの気になりませんでした。
BMWらしい走りの良さと運転の楽しさを存分に味わえますし、運転している内にこれFFなんだよなとかそんなの考えなくなります。
もちろんサーキット等で限界走行したときにはその違いも明白になってくるのかもしれませんが、ワインディングをかるーく流すだけではFFだから駄目だと感じる部分はありませんでした。
残念な点
運転支援装備がもう一歩足りない
アダプティブクルーズコントロールやブレーキホールドといった運転支援及び快適装備はついていますが、レーントレーシングアシストやアラウンドビューモニターは付いていません。
ライバルのアウディA3やメルセデス・ベンツAクラスと比較すると運転支援装備の乏しさが目立ちます。
上記ライバル2車種は上位車種同等の安全装備及び運転支援装備が付いていますが、BMWは明確に上位車種と運転支援・快適装備は差別化されています。
走りの良さが際立つ車なだけに長距離ドライブのお供にも最適なはずなのですが、レーントレーシングアシストが無いのが一層気になりますね。
3気筒と4気筒でマフラーの本数が違う
スポーティーな車だからこそ気になる事で、118iの3気筒1.5Lガソリンモデルではマフラー片側一本出しなのに対して118dの4気筒ディーゼルモデルではマフラー左右一本ずつの合計2本出しへと変更されます。
せっかく見た目が良いのに3気筒のガソリンモデルは一本だしなのが凄く気になりました。
購入検討されていて見た目のスポーティーさに惹かれている方は要注意事項だと思います。
まとめ
BMWというブランドイメージ通りのスポーティーな車で、エクステリア・インテリアデザインの両方においてフェイク要素・安っぽい要素が殆ど無いのが非常に好印象でした。
駆動方式が気にならないほどに走りが良く運転が楽しく、所有満足度は非常に高いと思います。
しかし唯一気になるのは運転支援装備と快適装備がライバル車種と比較すると乏しい点です。
レーントレーシングアシスト機能が付いていないので長距離ドライブの際には、その機能がついているライバル車種と比較して運転による疲労感の違いが出てくるのではないかと思われます。
購入検討の際はデザインと走りが気に入ったのであれば、後は運転支援・快適装備がライバル車種と比較して目が潰れるかどうかという点に注意が必要だと思います。