先日新型クラウンのバリエーションの一つであるクラウンスポーツが発表されました。
既にNX契約済みで納車待ちの身ですが、最新のトヨタ車がどんな感じなのか気になったのでドライブがてらトヨタ会館とミッドランドスクエア内トヨタ自動車展示場に展示されていた現車を見に行ってきました。
今回はフラッと見に行ったクラウンスポーツの感想を良かった点と残念な点にまとめ、合計で5つ紹介したいと思います。
展示車両の詳細
良かった点、残念な点の前にまず展示車両の詳細から説明します。
豊田市のトヨタ本社向上に隣接するトヨタ会館には10月14日(土)時点で『クラウンスポーツ』の『ハイブリッドZグレード』、外装色は『ブラック✕エモーショナルレッドⅢ』のツートンカラーが展示されていました。(パノラマルーフの有無は不明、確認忘れました・・・)
名古屋市のミッドランドスクエア内にあるトヨタ自動車展示場には10月14日(土)時点で『クラウンスポーツ』の『ハイブリッドZグレード』、外装色は『エモーショナルレッドⅢ』が展示されていました。(オプションのパノラマルーフが装着されていました。)
色はいずれもエモーショナルレッドⅢですが、トヨタ会館はブラックルーフのツートンカラーな点が異なります。
カタログカラーもこのエモーショナルレッドⅢなのでクラウンスポーツの推し色と言うことなのでしょうか。
良かった点
ツートン設定がある
クラウンスポーツは有償でブラックルーフを選択可能です。
ルーフが黒色になるだけでまず見た目がスポーティーで格好良くなるわけなのですが、良かったと感じた理由は有償オプションであるパノラマルーフ装着の有無が目立ちにくくなるという点です。
上記写真はルーフをボディ同色で有償オプションのパノラマルーフを装着した場合のクラウンスポーツを上から見たものです。
パノラマルーフ部分とルーフ部分がハッキリとわかれています。
前から見るとブラックルーフっぽく見えますが、後ろから見るとそう見えない不思議な見た目になってしまうんですよね。
この問題はブラックルーフを選択することで解決でき、上から見たときの違和感が限りなく0に近くなります。
正直NX納車待ちの身としては非常に羨ましい仕様です。
NXもパノラマルーフが有償オプションで存在しますが、ツートンカラーの設定はありません。
しかしNXもパノラマルーフとボディ色の部分はハッキリとわかれてしまっているので、上から見たときに違和感を感じます。
レクサスには設定が無くてなぜトヨタ車にはツートンカラーの設定があるのか・・・羨ましい限りですね。
調音天井の採用による高い静粛性
遮音材・吸音材・制振材はもちろん使われており静粛性を高めているそうですが、クラウンスポーツでは調音天井というものを採用しているそうです。
静粛性を高めたと言われているレクサス車ですら高速道路では後席の人と会話するときは少し集中したり声の音量をあげないと会話が難しい場面があります。
調音天井は声を天井に反射させて相手に届ける性質を持っており高速道路上での会話何度の低下が期待できます。
ちなみにトヨタ車初採用とのことで、正直どらくらい効果があるかは実際に乗ってみないとわからないので未知数ですが期待しています。
公式サイトでも触れられている技術ですし、ミッドランドスクエアのトヨタ自動車展示場でのプレゼンテーションの際にも触れられていたので、恐らくトヨタが推している部分の一つなのかなと思います。
スポーツなのに快適装備が充実
クラウンクロスオーバーでも一部グレードでは標準装備されている『助手席肩口パワーシートスイッチ』ですが、スポーツでは標準装備でした。
運転席側から助手席を動かすことが出来るスイッチなのですが、てっきりスポーツという名前からラグジュアリー寄りのクロスオーバーとは打って変わってかなりスポーツ色の強い車になるのかなと思っていましたが、こういう後席ファーストな装備もついているの事に驚きました。
クラウンの名を冠しているから装備されているのでしょうか。
また電動テレスコチルトとパワーシートが標準装備で、パワーイージーアクセスシステムまでもが標準装備されています。
エンジンを切った際にステアリングが上方向へ移動、シートが後方にスライドして乗降をスムーズにしてくれるという機能なのですが、昔まではレクサス車の特権でした。
クラウンスポーツにはその昔のレクサス車の特権が標準装備されているのは凄いなと思いました。
これが本当のブレイクスルーだったんですね!
極めつけはトヨタプレミアムサウンドシステムの標準装備、10スピーカー搭載されており音質も良さげです。
この他にもシートベンチレーション&シートヒーター&ステアリングヒーターが標準装備されています。
電動テレスコチルト・電動シート・プレミアムサウンドシステム、紹介しませんでしたが12.3インチデジタルメーター・カラーヘッドアップディスプレイ・12.3インチコネクテッドナビゲーション・アダプティブヘッドライトシステムが標準装備されていて、選択可能なメーカーオプションが有償カラーとパノラマルーフくらいしかありません。
いまトヨタがつけられる装備全部載せな車、それがクラウンスポーツなのかもしれません。
残念な点
不思議なヘッドライトデザイン
恐らく賛否両論、個人的にはあまり好みではないヘッドライトデザインです。
上記写真の丸で囲まれた部分がクラウンスポーツのヘッドライトです。
初代日産ジュークを彷彿とさせるデザインで、かなり挑戦的だなと思います。
ヘッドライト上部のハンマーヘッドデザインの部分はデイライト兼ウインカーで、新型プリウスも似たようなデザインをしています。
とはいえ新型プリウスの場合はハンマーヘッド型デイライトの延長線上の真下にヘッドライトが位置しているので微妙に新型プリウスとはデザインが異なります。
当然デザインの好みは人それぞれなので一概に残念とは言えないかもしれませんが、問題はそれだけではありません。
雪国のユーザーからはこのヘッドライト部分が若干奥まっていることから雪に埋もれてしまうことが懸念されています。
個人的にはヘッドライトデザインだけで言えばクロスオーバーの方が好みですね。
挑戦的な価格設定
メーカーオプションの選択肢がないほどに全部載せなクラウンスポーツですが、車両本体価格は590万円とかなり挑戦的な価格設定です。
トヨタ・レクサス車で似たような車が無いのであまり直接的な比較にはならないかもしれませんが、価格帯が近いのは下記の通りです。
・レクサスIS 300h Fsport【581万円】
・レクサスNX 350h Fsport【617万円】
NXはともかくISは2世代前の車になってしまうのであまり比較にはなりませんが、それでもレクサスISの価格を超えているのは少し驚きですよね。
また少し足せばNXも狙えてしまうというのも中々に考えどころですよね。
とは言え残念な点に価格面を上げましたが、クラウンスポーツの価格はつけるオプションがほぼ無いに等しいので590万円に諸費用が加算される程度です。
その為メーカーオプションのパノラマルーフをつけ、ツートンカラーにしたとしても総額630~640万円程度に収まると思います。
NXの場合、クラウンスポーツと同じ程度の仕様にしようと思うと沢山メーカーオプションを付けなければならず、諸費用込みで700万円超えてしまうと思います。
そうなってくると車両本体価格以上に差が開くので一概に高いとも言い切れない気もします。
まとめ
デザインはヘッドライトを除けば凄く格好良いと思いますし、内装質感も高いと思います。
快適装備や運転支援装備もいまトヨタが出来る最大限の装備が標準装備されていますし、ドライバーズカーとしても後席に客人を乗せる送迎カーとしても非常に期待できる車だと思います。
あと純粋にブラックルーフ選択できるのが羨ましすぎます。
価格はワングレード展開も相まって少し強い気かなとは思いますが、質感・装備を考えると妥当なのかなあとも思えてきます。
ただ最新のトヨタ車をハリアーぶりにマジマジと見たので結構衝撃的な出来事が多かったです。
もしレンタカーの配備が始まったら一度乗ってみたいなと思いました。